完成 2026年4月10日 公開 2026年4月10日 最終更新 2026年5月12日 ハイウェイの堕天使の軽口感想 - ざれんの小部屋


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~ ハイウェイの堕天使 ~



アニメ「名探偵コナン」こと、コナンくんの劇場版感想を簡単に載せている場所です。
普段の場では行数が膨らみすぎてしまう恐れがあるので、別個ページを作成しました。

☆注意事項☆
好き勝手に書いています。この場合の「軽口」とは、滑稽や面白い言葉の意でなくお喋りな様です。
これをご覧になって気分を害されましても責任は負えません。ネタバレも同様に。
苦情やご意見は掲示板までお願いします。その他雑談もどうぞ。






劇場版を観てきた。


ここまでコピペ。


軽口感想


鑑賞前状況と状態

雨だ。あれほど毎日夏日と呼ばれるほど灼熱だったのに、公開日は生憎の雨だ。雨といえば「ゼロの執行人」。大倉さんの年なのに、重々しい心持ちにさせられそうになるのを、B'zの新曲であり、現在コナンくんのテレビオープニングテーマ「Heaven Knows」を聴いて晴らす朝。
年々目が悪くなってサングラスが離せない状態にあるのだが、プラネタリウム然り、そして劇場では映像をオリジナルの色で見るべく外す。これが眩しいと感じるか、そうでもないか、で1年の変化も感じられるので非常に楽しみだ。ちなみに、先々月のプラネタリウムは全く問題なかった。
加えて、今年はシネコンの席が3日前に確保可能だったことを記しておかなければ、来年の私がまたも寿命を縮めることになる。劇場の告知はしっかりと確認しよう!


あらすじ

夜の箱根で、探偵団は首無しの幽霊バイクと遭遇する。翌日毛利家御一行と、園子、世良ちゃんが箱根へ向かっていると、そこへ現れたのは暴走運転と思われるバイクと、真っ黒なバイクだった! 更にそれらを追う風の女神、萩原千速さんが壁を走って颯爽と現れ、壮絶なチェイスが始まった。その後、バイクフェスで紹介された警察の新装備「エンジェル」と、その開発者やデザイナーと出会う。東京では黒いバイクが再び現れ、ミニパトが追跡をしていた。コナンくんと蘭ちゃんを乗せホテルへ向かう最中、千速さんは2年前に事故を起こした先輩刑事の下を訪ねた。千速さんは11月7日を思い出し、聞けなかった言葉を考える。発生したバイク事故の被害者は、別行動を取っていた世良ちゃんの知り合いだった。黒いバイクの呼称は「ルシファー」。埠頭には怪しいレース場があり、世良ちゃんはジークンドー、合流したコナンくんはサッカーボールで、現れたレース場の運営メンバーをいなして脱出。しかし顔を見た者、知ってしまった人は生かしておけないと、コナンくんたちに加えて探偵団までもが標的にされた。標的にしていながら標的にされ撃たれる怪しい連中。千速さんはルシファーこと、先輩刑事の浅葱さんとの一騎打ちに出る。決着が済み県警へ戻ると、途中コナンくんと世良ちゃんに加勢した蘭ちゃんも狙われ、事件が解ける寸前に誘拐されてしまっていた! 犯人はわかっているので、千速さんと重悟、更に世良ちゃんと警視庁交通部に、爆弾まで加えた史上最速のクライマックスが待ち構える! 飛べ、ヘリコプターへ!


本編感想

テーマにドライブ感があっただけあり、とにかく早い、速い1時間49分だった。スピードがありながら、張り詰めた重さを持ち続けられた映像だったので、かなりどっしりと楽しめた作品だった。
キャラクターを相当に絞って、近年の作品で避けられない、とっ散らかった目まぐるしさが無い……ことを期待したのだが、作品全体が速度超過だったので、これはなんとも言えない点(笑)。横浜らしさもあまり感じられなかったしね。良く言うとすれば、さらっと過ぎてしまうので、複数視聴を前提とした目を慣らす段階の必要な商売上手作品、だろうか(笑)。
まだ登場して日が浅い……と言ってもいい千速さんを中心に、警察学校組の新たな回想、それでいてコナンくんが主人公のヒーローモノ、というどの層でも楽しめるよう作られていたのはかなり良かった。初心者に勧めやすい、というプロデューサーの発言も理解できた。犯人は誰だろう、が容疑者全員逮捕、となるのもネタバレも何も無くて潔い(笑)。

「異次元の狙撃手」では無力化され、「緋色の弾丸」では実質内輪揉めになっていた世良ちゃんの活躍が、今作でようやく観られたようで嬉しかった。ジークンドーをしっかりと観たかったのだ。
恐らくシンプルな構造だったのだろう、簡単に爆弾解体するコナンくんに疑問を抱かない千速さんだが、東都タワーの一件もあるのでいくら急いでいたとはいえ、爆弾周りではもう少し感情表現が欲しかったところ。千速さんはもうひとつ、劇場スクリーンでも初登場時のような翼を観たかったが、これは無かった。残念。こういう作風だったので、地味に好きな忍も未登場(笑)。劇場デビューは……難しいかな。ポスターや予告でも押し出された蘭ちゃんの誘拐は、正直不要。今作監督の蓮井監督がやりたいとのことだったが、展開上ねじ込まれたように感じてしまった仕方ない。それどころじゃない状況は確かだが、コナンくんが誘拐を聞いたとき以降大して気にしていなかった点になんとなく無理を感じた。そこそこ抵抗した痕跡と、結末には笑ってしまったが、ああなると次回作以降もヒロイン的行動をしても弱くなってしまうのは避けられないね。ほかにも、今作はそれぞれの制作陣がやりたいことを意見して詰めたようなので、散らかってはいないが、引っかかりを覚える唐突さが散見された。
前作大活躍の小五郎と探偵団は、かなり控えめに。それでも序盤、自分たちで幽霊バイク解決のために人(犯人だけれども)に疑問をぶつけてみたり、良い行動が観られたのが満足。
面白くなかった、とはもちろん言わないし面白かったのだが、このシーンが抜群に好きといった箇所が1回目で見つけられなかったのが心残り。

ここ数年の、20年前の作品と似通る流れは今作も健在。「探偵たちの鎮魂歌」同様まさしく横浜を舞台に、真っ黒なバイクも登場する。が、あえて繋がりを感じたのはルパコナ2作だろう。元より柏原さん脚本だった鎮魂歌が近かったのもあるが、今作は現在の不二子と次元を担当しているふたりが警察の中心として出るのだから、それだけでも充分に。1作目ルパコナで先回りしたのはコナンくんだが、今作では似たような状況でコナンくんたちが先回りされていた。
一方で、前作を「瞳の中の暗殺者」、今作を「天国へのカウントダウン」とする考えもある。私としては大好きな「紺碧の棺」路線が観たいのだが、どうやら来年は「ベイカー街の亡霊」直球のようかもしれない……(後述)。



演出、作画等

YAIBAの映像を見て感動した青山先生が監督に指名したかと思いきや、「黒鉄の魚影」の時点で指名されていた蓮井監督の1作目。YAIBAのことがあるので、作画に不安を抱いて抱いて仕方なかったが、作画スタッフが入ってくることなくコンテ演出だけなら問題ないとも思っていた。後者で良かった……(笑)。
予告映像にもある、序盤のチェイスで千速さんが左に軽く目を向けるシーンは、ハイライトミスと呼ぶべきかチラ見だからそうではないのか、これが難しいポイント。気になったのはそのくらいなもので、「迷宮の十字路」から考えればCGも成長していて乗り物ばかりでも酷く気に障る作画は無かったのは高評価。まあ、できることなら鎮魂歌同様に、解散してしまったテレコムの方たちを呼び寄せて全編手描き、という果てしない夢もあったのだが(笑)。
散々書いているようにスピードがあって激しい作品だったので、作画面や演出を語るに1回ではなんとも難しい。アクション面の激しさはさておいて、それ以外のシーンは実に普通。特筆事項が無いとも言えてしまうかもしれない。
パンフレットに須藤さん(茶髪になっている!)のインタビューが載っており、寺岡さんや金井さんの話も載っていて、予想外のところから満足度を増してもらったので、今はこれで良し(笑)。

編集が岡田さんでなく、伊藤潤一さんという方になっていた。これがオープニングで表示されたときからショックで、なかなか困った。昨年のテレビシリーズでも一時期お休みされていてトムスによる編集に代わっていたのだが、劇場だけは降板しないと信じ切っていたのでこれには衝撃を受けてしまった。間に違和感があったのは、アクション尺のためにセリフがゆっくりになったからか、編集の違いだとしたら悲しくなってしまう。
クレジットはもうひとつ。Beingでない主題歌には関心をほとんど持たないのだが、歌詞の最後"さよなら、さよなら、ありがとう"といったところで、千速さんの前任だった田中敦子さんの名前が表示され、これには泣けてしまった。



音楽

特になし……が、菅野さんに代わって5作。慣れもあれば、劇場作だけのシリーズ曲もあって耳馴染みも増えてきた。そして私も丸くなってきている(笑)。サウンドトラックに興味がない、というのは嘘になるね。
昨日に原作単行本108巻を読みながら「異次元の狙撃手」のサウンドトラックを流していたが、劇場から帰宅後はやはり「探偵たちの鎮魂歌」だった。ベイカーではないんだなあ(笑)。思えばメインテーマのエレキギターも、鎮魂歌と通じているか。



劇場の様子

相変わらず幅広い世代で、若人から老人まで、ファミリーに受け入れられる作品ということを毎年感じられる日。今年は前こそ若人が多かったが、隣はそこそこの年で、あまりリアクションを得られなかったのは残念。前の子たちは若かったが、故に知識に乏しかったようで、次回作の予告にも理解を示していなかった。


余談

雨、あまり降っていないじゃないか。
最寄りに着いてからシネコンまでの道、反対から歩いてくる人間は全て敵と認識する。全員が、とはもちろん言わないが、大半は堕天した面々だ。劇場に着いてからも敵は多く、見たことない量のグッズ列から逃げながら、ようやくスクリーンへと向かったのだった。
本編とあまり関係ないお話もひとつ。ミニパトのナンバーは"129"なのだが、私の誕生日も由美さんの声優さんである杉本ゆうさんと同じ、1月29日。なので、このナンバーを背負ったオープンカー(笑)がスクリーンで観られてとても嬉しかったよ。



おわり

結局前作は3回観に行ったが、今作は4回は行きたいと思えた。うちの1回、もしくは2回、絶対に4DXで観なくてはならないと思える出来だ。
次回は30作目。新規収録ではない……気がする、ロンドン編の一場面をビッグベンの背景と共に放映。29作目も公開前だというのに、予告に注目などと言った公式を思えば、あまりの情報の少なさに驚いたくらい。まあしかし、新一くんと蘭ちゃんを中心に、30作目らしいお祭りっぷりも観られたら嬉しいね。既に31作目の制作が始まっているので、コナンくんはまだ終わらない……!



追記 (4月15日)

ノベライズ版を読んだ。
初回劇場のレポートは別サイトのブログ記事(
「ハイウェイの堕天使」観てきたあよ。 - すちゃらかぁん。)も出したので是非。
ノベライズ版は初購入。黒に相当する闇の組織の攻撃を受けた「業火の向日葵」を代表として、劇場では見られないシーンが随所に散りばめられているのがノベライズということで、物足りなさを感じた年こそ買ってみるべきと思った。
劇場で観られなかったシーンが、世良ちゃんが裏レースに参加する様子、晩に青木さんが事故として殺害されるところを目撃する場面、千速さんが事故が起きた日なぜ非番だったのかが明らかになる場面、と切ってはいけないシーンが盛り沢山。大倉さんが言っていた、歩美ちゃんのビンタの真相はノベライズ版にも非掲載。ある有識者が言うには、歩美ちゃんの両親から圧力がかかったとの説もある。
レースと事件は、回想で触れられる程度でも許せるのだが、3番目の非番の真相は絶対に無くてはならなかったと思う。劇場監督の良し悪しの判断として、やはり画面の面白さも当然ながら、構成力が基準になってくる。「から紅の恋歌」の小説版(ノベライズ版とは別)のように、全く知らない内容が展開されるほどではなくても、それぞれ脚本から大きく変更されたものは多いだろう。いかに違和感を持たせずに完成させるかが肝であり、視聴者側が不足を覚えた時点で失敗に近づいてしまう。今作は特にノベライズ版が話題になっており、ジュニア文庫としては良いだろうが、劇場作品としてこれではいけないと思ってもらわなくてはいけない。



追記2 (4月16日)

2回目を観てきた。
劇場のレポートは別サイトのブログ記事(
2羽捕る再堕天は4月3週目に! - ざれんの不定期ブログ)も是非。
面白い。本編が、というよりも、1回目を観てノベライズを読み、そして2回目。物語を繰り返す度に、段々と面白くなっていくことが面白い。スルメイカならぬ「ハイウェイカ」なんてどうだろう?……(失笑)。
初回ではスピード感にやられてしまったが、展開を理解した上で改めて、似た感想が出てきてしまった。今作は、それぞれのスタッフさんがやりたいことを詰め込んだのだが、そのアイデアの出し合いが悪い方向にいってしまった例のひとつ。ちぐはぐさが目立ち、丁寧さに欠け、スピードあるアクションで……つまり勢いでごまかしている。
私は静野監督期が苦手であるが、画面の揺れが大嫌いだが、それでもまだ今作よりは面白い画になっていたと感じる。構成からなる問題点はノベライズ版に書いた通りで、それ以上に画がつまらないのが最大の問題点。きっとのちに評価できるシーンというのは、寺岡さんと金井さんの担当だった、となるオチが見えている。今作の蓮井監督は、「名探偵コナン」を記号的に見ている気がしてならない。これをやる、あれをやる、とノルマの如く作っているようで、つまらない上に突出せず、普遍的である。脚本が誰か、ではなく監督が誰か、で判断されやすいコナンくんを学び、語る"には"、相応しい人物かもしれないね。
ところで、コナンくんが「うん?」と何かに気がつくシーンがあったが、あの少し前に森が揺らめいたのは気のせいだろうか? ジョン・ポウダーか、スクリーンが揺れたか(笑)。